【MMM】配当貴族のスリーエム(3M)を売却しました

2021年3月24日

どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。

1年半程保有していたスリーエム(MMM)を売却しました。

スリーエムは連続増配企業であり優良銘柄としても知られていますが、なにせパフォーマンスがすこぶる振るわない。

結局パフォーマンスがすべてですので今回売却に至りました。

以下売却理由についても少し掘り下げて書いていきます。

スリーエム(MMM)を売却

ティッカー :MMM
株式数   :15株
平均取得単価:$168.25
売却単価  :$187.74
損益    :+$279.99(税引前)

税引き後で約2.3万円の利益でした。

加えて配当金を11,788円頂いているので、トータルで利益は約3.5万円くらいでした。

配当込み収益率は円換算で+12.67%でした。

売却理由

売却した理由は以下3つ。

  • パフォーマンスが低い
  • 配当性向が高まってきている
  • コングロマリット・ディスカウントが働いてしまう

パフォーマンスが低い

まずパフォーマンスについててですが、ここ数年はS&P500に大きくアンダーパフォームしています。

これだったら単一企業に投資するより、S&P500インデックスに投資した方がリスクは抑えられるし高いリターンも狙えるじゃん!と思った訳です。

 

以下グラフはS&P500インデックスをベンチマークとしてスリーエムの配当込みリターンと比較したものです。

出所:PORTFOLIO VISUALIZER

2019年まではアウトパフォームしていたパフォーマンスですが、2019年4月以降はアンダーパフォームし続けています。

スリーエム 5年チャート 出所:Yahoo!ファイナンス

2019年の決算があまり良くなかったため、株価は売られ、パフォーマンスが低下したのです。

それ以降の株価はパッとせず、しばらく下落トレンドが続きました。

後述しますが、スリーエムの株価はコングロマリット(複合企業)がゆえ、市場からはあまり評価されない傾向にあるんですね。

配当性向が高まってきている

スリーエムの1株当たり配当と配当性向です。

直近の2019年でも増配は行われたものの、配当性向は70%を超えた数値となっています。

配当性向はその会社が株主に還元した配当金をその期の純利益で割ったものです。
したがって、配当性向の上昇がなにを意味するのかというと、配当の増加が利益の上昇を上回ってしまっているということです。

良く言えば、企業は成熟しつつある、もしくは既に成熟していると言えるでしょう。
逆に悪く言えば、これ以上の成長の見込みは薄いと言えます。

また、配当性向の高まりから増配率も低下していくのではないかと考えています。

このことから、飛躍的なパフォーマンスの上昇はなかなか見込めないのではないかと思い、売却に至りました。

コングロマリット・ディスカウントが働いてしまう

3Mは世界的な化学・電気素材メーカーです。製品は5万点を超え、幅広い業界・業種へ製品を販売しています。

代表的な製品としては、粘着メモの「ポストイット」やたわし・スポンジ、業務用カーケア用品、DIY・ホビー用品・・・他いろいろなど展開事業は多岐に渡ります。

このような多くの産業を抱える企業をコングロマリット(複合企業)と呼びます。

かつてのGE(ゼネラル・エレクトリック)もそうですね。

 

このような企業にはどうしてもコングロマリット・ディスカウントが働いてしまう傾向があるのです。

コングロマリット・ディスカウントとは多くの産業を抱える複合企業(コングロマリット)の企業価値が、各事業ごとの企業価値の合計よりも小さい状態のことです。

ですから、単一事業の価値がコングロマリットになることで、ディスカウント(値下がり)してしまうということです。

よって、3Mのような複合企業は専業企業に比べて市場からの評価は下がってしまうという可能性を含んでいます。

極端に言えば、株価的な側面からかなり不利に働いてしまうんですよね。

 

今後の成長性によって左右されるパフォーマンスは期待できないこと、配当性向の高まり、更に株価的には不利な点から売却に至りました。

高配当銘柄は少しずつ売却していく予定

保有している高配当銘柄は少しずつ売却していく予定です。

売却する銘柄選定の方針としては「直近10年でS&P500をアンダーパフォームしている」これで行きたいと思います。

逆に保有を継続する銘柄は直近10年でS&P500をアウトパフォームしている銘柄です。

 

尚、今回のスリーエムもそうですが直近ではプルデンシャル・ファイナンシャル(PRU)、ウェルズ・ファーゴ(WFC)を売却しています。

ポートフォリオの大部分を占めているタバコ株のアルトリアやBTI、PMも後少しでプラ転しそうですので、そろそろ売却に踏み切りたいと考えています。

 

 

※投資は自己責任でお願いします。

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