アフリカのアリババ「ジュミア・テクノロジーズ(JMIA)」が気になる
どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。
アフリカのアリババとも言われている、e-コマース企業「ジュミア・テクノロジーズ(JMIA)」がちょっと気になったので調べてみました。
まだまだ未知数なアフリカ市場ということで、もしかすると大化けするかもしれない面白い企業かもしれません。
ジュミア・テクノロジーズ(JMIA)
会社名 | Jumia Technologies AG |
所在地 |
Charlottenstraße 4 Berlin, 10969 DEU(ドイツ ベルリン) |
事業内容 | Jumiaテクノロジーズ(Jumia Technologies AG)は電子商取引を行うドイツを拠点とする会社である。【事業内容】同社はアフリカの消費者が商品を売買するオンライン市場を運営する。同社は、ドレス、レギンス、スカート、ポロシャツ、ベルト、腕時計、サングラス、健康製品、美容製品及び子供向け製品などの製品を提供する。 |
代表者 | — |
従業員数 | 5,128人(2020年8月現在) |
設立年 | 2012年6月 |
上場市場 | NYSE(ティッカー:JMIA) 2019年4月IPO |
セクター | 一般消費財 |
ジュミア・テクノロジーズは主にアフリカ大陸でe-コマースマーケットプレイス「Jumia」を運営するサービス提供会社です。
世界最大のEC企業として有名なアマゾンもアフリカ大陸で事業を展開していますが、現状、アフリカで最大のEC企業はこのジュミア・テクノロジーズとなっています。
2019年4月にニューヨーク証券取引所(NYSE)にIPOしたばかりの会社です。
2012年の設立からの勢いは目覚ましく、この動勢からアフリカのアリババとも呼ばれているようです。
ドイツのベルリンに本部を置いています。
JUMIA トップページ
展開サービス
ジュミア・テクノロジーズの展開サービスは以下の通り。
- Jumia Marketplace
・・・電化製品や時計、服、靴、食品など様々な物が購入できるEC通販サイト。 - Jumia Mall
・・・有名ブランドの正規品のみ取扱う専門サイト。 - Jumia Logistics
・・・航空チケットやホテルの予約が可能なサービス。 - Jumia Food
・・・フードデリバリーサービス。 - Jumia Pay
・・・電子決済サービス。
出所:Jumia Technologiesプレゼンテーション
アフリカの主要国で事業展開
ジュミア・テクノロジーズはアフリカの主要国で事業を展開しています。
具体的には以下の11国となります。
- ナイジェリア
- 南アフリカ
- エジプト
- アルジェリア
- モロッコ
- アンゴラ
- ケニア
- ガーナ
- タンザニア
- コートジボワール
- モロッコ
アフリカのインターネットユーザーの70%に当たる、600万人程度の消費者がJumiaを使用しています。
また、アフリカGDPの70%以上を占める国で事業展開しています。
ランキングは2018年のもので少々古いですが、アフリカGDPの上位にあたる国で展開していることが分かります。
アフリカGDPランキング 出所:世界経済のネタ帳
増加傾向のネットユーザー
アフリカでは既に1億2千万人のネット金融サービスを利用するユーザーがいるとされており、この数は世界の半分以上に匹敵する数とのこと。
2022年にはスマホでのネットユーザーは6億人以上になると予想されているようです。
更に、これにあわせてネットでの個人消費も増加傾向にあるようです。
直近決算
出所:JMIA プレゼンテーション資料
対前年比の成長率は28%、JumiaPayに関しては対前年比で77%も成長しています。
一方で、コスト効率は-10%に下がっており、まだまだ改善の余地はありそうです。
一部問題ありか
決算内容も順調で、ビジネスモデル・市場状況が良さそうに見えますが一部問題もあります。
2019年5月の決算において、財務・業績の情報信憑性が疑われ、非難されたことがあるのです。
正直なところ、信頼できる数字を残してくれない限り、株主としては投資しにくい状況ではあります。
株価推移
Jumia Technologies チャート 出所:StockCharts
コロナショック後、株価は低迷していましたが、5月の3ドル以下を底値に株価は上昇しています。
底値で拾っていれば5~6倍くらいにはなりましたね。かなりボラティリティは大きいです。
未開の地、アフリカでのビジネスですから、市場の期待は大きいのでしょうか。
まとめ
- ジュミア・テクノロジーズはアフリカで事業を展開するEC企業
- 独自決済サービス「JumiaPay」も展開
- アフリカのネットユーザーは増加傾向
- 一部問題ありも成長性はピカイチか
以上、簡単ではありましたが、ジュミア・テクノロジーズについての記事でした。
個人的に非常に気になる銘柄ではあります。
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ディスカッション
コメント一覧
Twitterのフォロワーのも@index投資です。
元南アフリカ駐在員としての所感です。まず社名を初めて聞いたので参考までに。
Retail:Walmart傘下のMassmart、オンラインはTakealot.comが主流。
Payment:ボーダフォン傘下のM-pesaなどが強い。
Food Delivery:Mr D foodもしくはUber Eats
など各方面で強い企業があり、まだまだJumiaの参入の余地は低いかと思います。一方でこれらすべてを網羅するような業種の企業はないと思いますのでその点は評価できます。
・アフリカでは中国に対する信頼が強く(ODAなど政府援助の多さにより)、Alibabaなどの同サービスを提供する企業が参入してくると劣勢になる可能性が高いです。スマホでもHuawei,Tecno,Itelなど世界の状況とは違ったマーケットシェアです。
・彼らの狙いが分からないですが、あまりにも展開国がまちまちすぎますね。ディストリビューションセンター等の投資に今後大きく苦労すると思います。
・業績に関しては疑わしいと思います。偏見ですがホワイトな企業はほぼ0で、多くが癒着あり不正ありで成り立っているような企業は確かに多くあります。
・最後に、アフリカは各国においても急激にミドル層の増加に伴い、需要は確かにある企業体だと思います。物量事情・ネットインフラ事情まだまだ途上の段階ですが、情報を追うのは楽しそうだと思いました。