【2023年3月】高配当ETFのSPYDが大幅減配

どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。

高配当で人気のETF『SPYD』がまたもや大減配を喫したようです。

詳細を見ていきます。

SPYD 2023年3月 配当金

2023年3月17日に発表されたSPYDの1株当りの配当額は「$0.387419」でした。


出所:Bloomberg

前年同期の2022年3月の配当額は「$0.65271」でしたので、-約40.6%の大幅減配となりました。

コロナショック後の2020年6月の配当額は前年同期比で-約20.8%の減配をしていますが、今回はそれを凌ぐ大幅な減配となりました。

ちなみに私はその直後に新規購入しています。(すぐ売ってますが)

SPYD 配当推移

直近3年の配当推移と前年同期比の増減率をグラフにすると下のようになりました。

SPYD 配当推移と増減率(前年同期比) 作成:makereigyou

配当額の推移は見ての通りかなりデコボコしています。

ETFの仕組み上配当が安定しないことは明白です。従って今回は直近3年の中では比較的大きな減配幅となりましたが、2022年3月期の配当額が増加していた影響もありますので、そこまでネガティブに考える必要はないでしょう。

 

年月 配当額($) 増減率
2023年3月期 0.387419 -40.6%
2022年12月期 0.507258 297.7%
2022年9月期 0.418383 8.2%
2022年6月期 0.40499 1.5%
2022年3月期 0.65271 2.6%
2021年12月期 0.127557 -79.0%
2021年9月期 0.386582 46.7%
2021年6月期 0.398912 9.1%
2021年3月期 0.636159 60.6%
2020年12月期 0.606617 22.0%
2020年9月期 0.263572 -41.1%
2020年6月期 0.365715 -20.8%
2020年3月期 0.396187 16.7%

株価推移

 finviz dynamic chart for  SPYD
SPYDリアルタイムチャート 出所:finviz

直近では下落しています。

現在(2023年3月17日時点)での株価$37.18から配当利回りを算出すると約4.6%となりました。

いずれにせよ高い配当利回りだと思いますが、高配当という割には少し物足りない感じがします。

 

SPYDはS&P500のうち配当利回りが高い銘柄80社で構成されるETFです。均等に近い割合で組み入れられます。

配当利回りが高い銘柄というのは配当で株価を下支えしているような成熟企業が大半です。
そのためポートフォリオの一部に据え置くのは良いかもしれませんが、主力として投資するのはいかがなものかと感じます。

 

今回の事例のように配当は”変化”します。

SPYDやQYLDといった配当という目先の利益だけに着目した投資商品はそれなりのリスクを孕んでいることを忘れてはいけません。

配当金でFIRE達成!といった投資本には惑わされないよう思慮していきたいものです。

 

※投資は自己責任でお願いします。

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