世界最大の酒造メーカー、ディアジオ(DEO)銘柄分析

2020年9月24日

どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。

今回は世界最大の酒造メーカーとして君臨する、ディアジオ(DEO)ついて各種データを見ていきます。

コロナ以降株価は調整水準で推移しており、個人的には投資妙味ありと思っています。

それでは、ディアジオ(DEO)について紐解いていきましょう。

企業概要

会社名 Diageo plc(ディアジオ)
所在地 Lakeside Drive Park Royal London NW10 7HQ United Kingdom(イギリス・ロンドン)
事業内容 ディアジオはイギリスの高級酒造会社。スコッチウィスキー、ラム酒、ウオッカ、リキュール、ジンなどの蒸留酒、ビール、ワインを生産、販売。「ジョニーウォーカー」、「クラウンロイヤル」、「J&B」、「ブッシュミルズ」、「ブキャナズ」、「スミノフ」、「ベイリーズ」、「ギネス」などのブランド名を180カ国以上で展開。
代表者 Mr. Ivan M. Menezes, MBA
従業員数 28,420人(2020年5月現在)
設立年 1997年
上場市場 NYSE(ティッカー:DEO)
セクター 一般消費財

ディアジオはイギリス・ロンドンに本拠を置く、世界最大の酒造メーカーです。

世界180カ国以上で自社ブランドを展開しています。

ギネスビールやギネスブックで有名なギネス社グランド・メトロポリタンの合併により、1997年に設立されました。

英国企業ゆえ、ロンドン市場に上場しており、ニューヨーク証券取引所には英国ADRとして上場しています。

NYSEのティッカーは“DEO"、LSE(ロンドン市場)のティッカーは"DGE"となっています。

世界酒造メーカーランキング

1位 ディアジオ(イギリス)
2位 ペルノ・リカール(フランス)
3位 ビーム サントリー(日本)
4位 バカルディ(バミューダ)

規模はディアジオが世界最大です。

その次に仏のペルノ・リカール、ワイン・スピリッツで世界1位です。

3位にはビーム サントリーが輝いています。2014年にサントリーが買収しています。

バカルディは聞いたことがあると思います。バミューダ諸島の企業だったんですね。

世界180カ国以上に有名ブランドを展開

ディアジオは世界180カ国以上で自社ブランドを展開しています。

180カ国以上ですから、世界中の人々に愛飲されているといっても過言ではないでしょう。

主な取扱いブランドは以下の通り。

  • ジョニー・ウォーカー
  • ホワイトホース
  • オールド・パー
  • J&B
  • I.W.ハーパー
  • ギネス
  • キルケニー
  • ボーリュー・ヴィンヤード
  • スターリング・ヴィンヤーズ
  • スミノフ
  • キャプテン・モルガン
  • ホセ・クエルボ
  • カーサミーゴス
  • タンカレー
  • ピムス
  • ベイリーズ

出所:ディアジオ(DEO)アニュアルレポート2020

有名ブランドばかりですね。

スミノフなんかはお酒を普段飲まない方でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

地域別売上

地域別売上を見てみます。

出所:ディアジオ(DEO)アニュアルレポート2020

地域は広く分散されています。

割合としては、北米、アジア地域で半数以上が占められていますね。

それ以外にヨーロッパ、アフリカ、南米、その他地域で展開しています。

カテゴリ別売上高

出所:ディアジオ(DEO)アニュアルレポート2020

スコッチが全体の売上の約4分の1を占めています。

次に、ウォッカ、ウイスキー、ラム酒、テキーラ、ジンと続きます。

そしてビールは約15%の割合となっています。意外と低いですね。

全体的にまんべんなく売り上げていますが、主力はスコッチ、ウォッカということが分かります。

業績

次に、主な業績について見ていきます。

売上高・利益

売上高は年々増加傾向でしたが、コロナショックの煽りを受け2020年6月期は減少という結果となりました。

また、利益・利益率も同様に減少しました。

とはいえ、高い利益率は維持しています。
30%近い利益率は驚異の数字です。

配当・配当性向

配当はポンドベースだと増配していますが、ドルベースとなると為替の影響を受けて減少する年もあります。

ポンドベースで配当が支払われるため、こればかりは仕方ありません。

配当性向は50~60%台を維持しています。
まだまだ余力十分で、業績の上昇により生まれたキャッシュで配当支払う、理想的な状況と言えます。

ただやはりコロナパンデミックの影響は受けており、1株利益に対して配当額が超えたため、2020年は配当性向が100%を超えました。

2020年はさすがにイレギュラーな年といえるでしょう。

直近配当データ

権利落ち日 配当額($)
2020年8月13日 2.208
2020年2月27日 1.436
2019年8月8日 2.121
2019年2月28日 1.369

尚、配当権利落ちは2月、8月配当支払い月は4月、10月の年2回となっています。

4月と10月に貰える配当額にはおよそ1.5倍~2倍くらいの差があります。
10月の方が貰える配当額は多いです。

また、DEOはイギリスADRですので配当の現地課税が無いのが魅力ですね。

ADR手数料が別途差し引かれます。
直近のADR手数料は$0.01(0.5%)となっており、ほぼ無視できるレベルといって良いと思います。

株価推移

ディアジオ(DEO)5年チャート 出所:楽天証券

ディアジオの株価推移です。

コロナ以前は上昇トレンドを描いていましたが、コロナ以降は一転して下落トレンドとなっています。

120ドル台にレジスタンスラインがありそうです。

株価は2~3年先まで織り込むと言われていますから、コロナワクチンの発表があれば株価は再度上昇トレンドへ転じるものと考えています。

現在は下落トレンドを描いているので、短期的には”売り”。
長期的には”買い”と私は考えています。

まとめ

  • ディアジオ(DEO)は世界最大の酒造メーカー
  • コロナの影響を受けて、売上高・利益ともに減少
  • 配当は増配が続いており、配当性向は余力十分
  • 株価は調整局面が続いているか

以上まとめです。

 

お酒は今後も飲まれ続けるでしょうし、世界一の位置はやはり強いものと考えています。

更に、世界人口は2100年まで増加していくと言われており、世界的に愛飲されているディアジオのお酒は人口増加とともに増えていくものと思います。

高い利益率を誇っている企業ですし、無くなることはないであろうプロダクト。

個人的には今のようなイレギュラーな状況での株価調整局面では、買いに向かってもよいと考えています。

 

※投資は自己責任でお願いします。

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