歯列矯正銘柄「SmileDirectClub」が気になる。
どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。
今回は気になる銘柄がありましたので、ちょっと調べてみました。
その銘柄はというと、最近NASDAQに上場した「SmileDirectClub(スマイルダイレクトクラブ)」です。(以下SDC)
以下詳細について少し紐解いていきます。
SDC銘柄分析
社名 | SmileDirectClub Inc |
概要 | スマイルダイレクトクラブは歯列矯正サービスを提供する米国企業。米国、カナダ、英国、オーストラリアの同社店舗、またはオンライン販売による歯型作成キットにて顧客の歯型を3Dイメージに取り、それを元に歯列矯正マウスピースを作成し、提供する。顧客は矯正の進行に応じたマウスピースを付け替えながら歯列矯正を進めることが可能。本社所在地はテネシー州ナッシュビル。 (引用元:Yahoo!ファイナンス) |
ティッカー | SDC |
本社所在地 | 414 Union Street Nashville, TN 37219 USA |
設立 | 2014年 |
従業員数 | 5,000人 |
セクター | ヘルスケア |
市場名 | NASDAQ |
株価 | $14.72 |
(2019/10/05時点)
概要を読めば分かる通り、SDCはマウスピース矯正を生業とする会社です。
歯列矯正をやっている私からすると、個人的に強い興味を持ったため今回取り上げてみました。
SDCは2019年9月12日にIPO(新規株式公開)でNASDAQに上場しました。
IPO価格は$23でしたが、取引初日に下落、28%安の$16.67で引けました。
規模が1000億円以上の銘柄で取引初日に応募価格を下回ったのは2008年以来初となるようです。
現在は$10付近で推移していますね。
事業内容
事業内容は非常にシンプルです。
一言で言うと、歯列矯正マウスピースを作製し顧客の元へ送るだけです。
基本的に矯正治療は患者の元で行われますが、SDCは歯科専門医に顧客の様子を遠隔でモニターする仕組みをとっています。
顧客は面倒な通院をすることなく、一度も歯医者へ行かずに歯列矯正できてしまうんですね。これは非常に画期的です。
また、通常4ヶ月~14ヶ月程度かかる歯列矯正治療に比べ、SDCは短期間かつ低コストで行えるとのこと。
具体的には治療期間6ヶ月で$1,895(約20万5千円)です。
これはかなり格安です。
通常の歯列矯正では100万円程度が相場と言われていますから、約1/5程度まで抑えることができます。
参入障壁が高いビジネス
SDCが提供する歯列矯正サービスは厳しい規制でがんじがらめになっており、他社が入りにくい非常に参入障壁が高いビジネスです。
逆に言えば、この厳しい規制がSDCのビジネスに大きな影響を与えることもありえるということですね。
米国で浸透しつつある
米国ではSNSを通じてSDCの歯列矯正は浸透しつつあるようです。
これまで歯列矯正は高額な治療費を払ってするものでしたが、SDCの登場で価格破壊が起きつつあります。
富裕層以外の客層も利用しやすくなっています。
このターゲット市場の拡大は大きな変化といえるでしょう。
画像:金属ブラケットとマウスピース
ちなみに、マウスピース矯正とは透明なマウスピースを替えながら歯列を矯正していくというもの。
従来の金属ブラケットを使用した矯正と比較して、期間が短く、審美的に目立たないのが特長です。
更に、取り外し可能なので虫歯になりにくいのも大きな特長ですね。
メーカー営業マンは画像左の金属ブラケットを装備中です。(その後ブラケットオフしました。)
売上高
SDCの売上高は急成長している。
2016年が2,100万ドル、2017年が1.46億ドル、2018年が4.23億ドルです。
粗利益
2016年の粗利益は900万ドル、2017年は8,200万ドル、2018年は2.89億ドルです。
2018年の粗利率は68%と高水準です。
ただ、営業利益率は-10.6%となっています。
現在はマーケティングに力を入れており、マーケティングコストが利益を圧迫している状態です。
しかし、これは今後大きな利益を生んでいくためには仕方のない投資でしょう。
リスク要因
ここまで見ると、非常に優れたビジネスモデルであり、急成長していることがわかると思います。
ただ、やはり”穴”というのは存在します。
米国歯科矯正医協会のメンバーから、SDCのやり方は違法である、と申し立てが上がっているのです。
理由は、直接の診察とレントゲンをスキップするSDCのやり方は違法で医学的なリスクを伴うため、とのこと。
更に、全国歯科協会はこのほど米国食品医薬品局に、SDCのマウスピース製造は「処方だけ」という条件に反しているとの陳述書を提出しています。
現在、SDCのビジネスに影響を及ぼすような法律や規定はできていません。
ただ今後、法や規定が整理されだしてくると、SDCのビジネスに大きな影響を与えるのは十分あり得ることだと思います。
まとめ
最後に簡単にまとめます。
- SDCのビジネスは厳しい規制で参入障壁高い。
- SNSを通して浸透しつつあり、売上高、利益ともに増加傾向。
- 一方では、規制が厳しくなるとSDCのビジネスに多大な影響を及ぼすリスクあり。
上場してから株価は下がっているみたいですが、個人的には非常に興味深い銘柄です。
主要ネット証券※でSDCを取り扱っているのは現状マネックス証券のみみたいですね。
※主要ネット証券はSBI証券・カブドットコム証券・松井証券・楽天証券・マネックス証券をいいます。
一応、マネックスの口座はあるにはあるんですが全く使用していません。ほぼ休眠状態です。
そんなわけで、メイン口座は楽天証券なんですね。
一刻も早く楽天証券で取り扱いを開始してくれるのを願うのみです。
追記:2019年10月20日
いつの間にか楽天証券でも取り扱いを開始していました(笑)
株価は下げに下げて9ドル前半。少しだけインしてみようかなぁ。
追記:2019年10月22日
結局買っちゃいました。↓
その後、売却しました。↓
結果的にはナイストレードでした。
Enjoy your investment Life!!
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