【LESL】プール関連銘柄は驚異のパフォーマンス!プール用品のレスリーズ(米国株)

2021年2月15日

どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。

今回はプール関連用品を扱う米国企業「Leslie’s(レスリーズ)【LESL】」について取り上げてみます。

レスリーズは2020年10月28日にIPOされたまだまだ上場したばかりの企業です。

後述しますが、プール銘柄の代表格「Pool Corporation(プールコーポレーション)【POOL】」は驚異の過去パフォーマンスを叩き出しており、プール関連銘柄の次の投資先として期待が持てるかもしれません。

プール関連企業「レスリーズ(LESL)」

基本情報

社名 レスリーズ (英文社名:Leslie’s Inc)
概要 レスリーズは米国のプール・スパ関連製品メーカー。プールやスパ関連製品の開発・販売および他メーカーの製品の販売を行う。化学薬品、プール機器、洗浄剤、クリーニングアクセサリーなどの販売、機器設置、メンテナンスサービスを提供する。同社のデジタルプラットフォームを通じて、統合されたマーケティングと流通のエコシステムを運営する。
本社所在地 2005 East Indian School Road Phoenix, AZ 85016 USA(アメリカ合衆国コロラド州フェニックス)
設立年月日 2007年2月
従業員数 5,000人
業種 サービス
上場市場 NASDAQ(ティッカー:LESL)
上場年月日 2020年10月28日
時価総額 $4.93B(約5,193億円) 2021年2月15日時点

参照元:Yahoo! Finance

まずは基本情報から。

2007年2月に創業し、創立14年のまだまだ若い企業です。

米国を中心に930以上の店舗を展開し、従業員は5,000人を超えています。

概要にもある通り、レスリーズはプール製品の開発・販売から、他メーカーのプール製品を販売する代理店も担っています。

プール関連製品は機器設置からメンテナンス等、一貫したサービスを提供しています。更に自社販売プラットフォーム、独自のロジスティクス(物流網)を持ち合わせており、ワイドモート(参入障壁が高い)な企業と言って良いと思います。

レスリーズ本社建屋

取扱製品

レスリーズの取扱製品群です。

プール消毒用の塩素剤を始めとし、プール関連製品をほぼ網羅しているといって過言ではないでしょう。

中にはプール用の柵やミニゴールも。

レスリーズはプール本体も取り扱っていますが、日本のビニールプールに近いイメージの簡易的なプールです。

家を建てる際に設置する本格的なプールとは程遠い印象。

自社ECサイトの運営も手掛ける。

無論、自社製品は自社のみでなく、Amazonやebay、Walmartなど、EC・実店舗への展開も行っています。

出所:レスリーズ公式サイト

他にプール製品のメンテナンス(ポンプやフィルター効果など)や無料水質検査サービスも行っています。

独自のロジスティクスも保有している。(Leslie’s Logistics LLC)

 

レスリーズの取扱製品はプールコーポレーション(POOL)と比較すると消費者に近いビジネスモデルとなっています。

POOLがB to Bに近いとすると、レスリーズはB to Cのビジネスになりますね。

米国の一般消費者からすると、「プール用品といったらレスリーズ」といった具合でしょうか。日本で例えるなら「スポーツ用品と言ったらゼビオ」的なイメージですね。

米国の強く根付いている小売店であることが分かります。

レスリーズ(LESL)株価推移

finviz dynamic chart for  LESL

LESL チャート 出所:finviz

2020年10月28日のIPO後は売出し価格17ドルを大きく上回り、28%高の21.7ドルで引けています。

その後も上昇トレンドを描いているように見えますね。

IPOからまだ日が浅いため、今後どのようなチャートを描くかはまだ分かりません。

同業のプールコーポレーション(POOL)は驚異のパフォーマンス

POOL S&P500 トータルリターン (参照:PORTFOLIO VISUALIZER

ちなみに同じプール関連企業の超大手プールコーポレーション(POOL)は市場平均を大きく上回るパフォーマンスを出していることで有名です。

コロナ禍で郊外へと人々が移りプール設置の敷居が低くなったこと、更に住宅ローン金利の低下による新規建設やリノベーションの需要が高まり驚異の決算を叩き出しています。

POOLの株価は上場来で約500%も上昇しました。市場平均は同時期で約95%の上昇ですから、その凄さが分かります。

尚、POOLは2020年10月7日にS&P500指数に組み入れられています。

 

POOLはプールの新規建設~保守・運用をメインとしている一方で、レスリーズは消毒剤を始めとするプール関連用品が柱です。

ですから、プール関連銘柄とはいえ若干住み分けが違うということは念頭に入れておく必要があるでしょう。

ただ、プール設備需要の増加により関連製品の売上が増加することは十分に考えられます。

レスリーズ(LESL)業績

売上高

出所:レスリーズ 投資家向けプレゼンテーション

売上高は年々増加傾向にあります。

特に2020年はコロナが追い風となり、巣ごもりからプール需要の増加により前年比20%の成長となっています。

来期の予想売上高は$1,155M~$1,175Mと強気の予想です。

営業利益

営業利益も年々増加しています。

営業利益率
2018年 13.0%
2019年 13.2%
2020年 14.2%

営業利益率は10%を超えて良い水準です。

売上高・営業利益ともに非常に安定した推移となっています。

これはプールのメンテナンス用品を主力しているからです。

プールは定期的なメンテナンスを必要する製品であるため、それに関連するメンテナンス用品の需要はプールが減らない限り存在し続けるのです。

まとめ&所感

  • レスリーズはプール関連用品を扱う企業
  • 売上高・利益ともに成長性○
  • 米国プール市場は増加傾向か

レスリーズはプールコーポレーション(POOL)同様のプール関連企業ではありますが、POOL同様の株価パフォーマンスを期待しては少し安易な考えかなと思います。

というのも、レスリーズはプール関連とはいえ、あくまでもケア商品を扱う小売業であるからです。

とはいえ、米国プール需要の高まりにより、レスリーズもPOOL同様に成長していくことが予想できます。

更にPOOLの成長性を考慮すると、米国プール需要の高まりが推測できますから株価上昇のポテンシャルは十分に持ち合わせているのではないかと考えています。

また、レスリーズは米国で確固たる地位を築いているものの、競合他社の出現やプールの不人気化といったリスクを含んでいること頭に入れておくべきでしょう。

 

※投資は自己責任でお願いします。

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