水辺氏がGoPro株を買ったというのでサクッと調べてみた【GPRO】

2022年8月3日

どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。

たまたま水辺氏(@mizuveto)のブログを読んでいたら水辺さんGoPro株を買っているそうです。(水辺の投資ブログ「爆爆益」より)

調べてみると以前から買っているようですね。しかも結構な額を注ぎ込んでいるではないですか。

どこかで資産のうちの10%くらいってのを読んだ記憶があるので恐らく500万円くらい?持っているのでしょうか。(詳しくは知りません。)

 

一応GoPro株の主要株主を見てました。まさかそんなことある訳ないよな、と思いつつ一応ですよ?(調べ方についてはこちらの記事にて解説しています。)

う、嘘やん!!!!(※嘘です)

 

さてこんな茶番は置いておいて、水辺さんが買ったGoPro株について少し調べてみました。

ゴープロ【GPRO】 基本情報

まずは基本情報から見ていきましょう。

社名 ゴープロ (英文社名:GoPro Inc)
概要 ゴープロは、米国のハードウェア・ソフトウェア開発会社。コンテンツをキャプチャ、管理、共有し、楽しむ顧客を支援するためのハードウェアおよびソフトウェアを開発する。同社の製品は、小売業者、卸売業者、同社のウェブサイトを通じて販売。主要な製品は、ビデオや写真をキャプチャするデバイス「ヒーロー」やビデオ編集ツール「ゴープロスタジオ」など。
本社所在地 3025 Clearview Way San Mateo, CA 94402 USA
設立年月日 2004年2月
従業員数 766人(2022年8月時点)
WEBサイト www.gopro.com
業種 一般消費財 (Consumer Products)
上場市場 NASDAQ(ティッカー:GPRO)
上場年月日 2014年
時価総額 $1.01B(約1,300億円)2022年8月3日時点

参照元:Yahoo!finance

聞いたことがある人も多いでしょうが、ゴープロは「GoPro」というウェアラブルカメラを製造・販売する企業です。

写真:GoPro HERO4 Silver

もともとは創業者のニック・ウッドマンが趣味のサーフィンを撮影しようとしたことがきっかけで、2004年に最初のカメラとして、35mmフィルムタイプのカメラを発表しました。

その後カメラは改良を重ねられ、視野角170°の超広角単焦点レンズ採用、1080P対応等開発が進められてきました。

現在最新機種の「GoPro HERO10」では、強力な電子式画像安定化機能のHyperSmooth 4.0に加え、5.3K60fpsの動画撮影、2300万画素の写真撮影が可能になっています。

GoPro HERO10 出所:GoPro公式

また近年では、無制限のクラウドストレージやカメラの交換・損傷保護、ライブストリーミングへのアクセス、カメラ製品・アクセサリの割引などを提供するサブスクリプションサービスも提供しています。

株価推移

そんなゴープロですが現在の株価は悲惨なことになっています。見事な出オチ。ここ5~6年は低空飛行が続いています。

finviz dynamic chart for  GPRO

ゴープロ【GPRO】チャート 出所:finviz

2014年6月26日に米NASDAQ市場に上場したゴープロは一時33ドルを付け、IPO価格(新規公開株)を38%も上回りました。それだけ市場の期待が高かったことが伺えます。話題性もありましたしね。

その後株価は一時100ドル付近にまで急上昇します。しかしその後株価は急落。
F1のミハエル・シューマッハ氏の事故原因がGoProであるという報道が出て、株価が16%安になる場面もありました。

ソース:米ゴープロ株が急落、シューマッハー氏負傷の原因との報道で

 

ただ株価下落の直接的な原因はやはり業績から起因するものが大きいでしょう。

価格の安い後発品などにシェアを奪われるなどしたために上場後の業績は低迷し、2018年には200人の従業員解雇を発表しています。

GoProのパチ製品はAmazon等のネット通販でもよく見ますよね。
後発メーカーの技術力も上がってきており、実用レベルでは遜色なく低価格な製品が今や氾濫している状況です。

1万円~2万円程度のアクションカメラが各社から出ている。 出所:Amazon

 

また更に大手メーカーも追随しておりGoProは苦しい状況に立たされています。

アクションカム 販売台数シェア 出所:BCN

業績推移

ここでゴープロの業績推移を見てみます。

クリックで拡大 作成:筆者

2016年~2020年は赤字となっていますが2021年12月期では5年ぶりの黒字となりました。

2020年12月期では新型コロナウイルスの影響で売上高が減少しましたが、2021年12月期では業績は回復し利益の確保にも成功しています。

利益が増加した背景にはリストラの実施、製品の値上げ、直販へのシフト、サブスクリプションへの注力があるようです。加えてコロナ特需でカメラの販売台数も増加傾向にあります。

サブスクリプションの売上高は驚異的に増加中

2018年から開始したゴープロのサブスクリプションサービスは驚異的な増加を見せています。

売上高も年々増加しており利益率の改善に寄与しています。サブスクは儲かりますからね。

出所:GoPro 2022年第1四半期 決算資料

ゴープロの成長性

結論から言うと、ゴープロの成長性にはかなり懐疑的です。大きな飛躍にはなにか一つアクションが必要なのではないかと考えています。

アクションカメラ市場は今後も成長が見込まれ、2030年にまで41億ドルの市場となる予測です。(2021年は23億ドル)
年平均成長率7.9%の予測がされていますが、あくまでもこれは市場全体の話です。

実際、ゴープロの売上高は2015年をピークにほぼ横ばいが続いています。これは先程述べた大手メーカーや中国メーカーが市場に食い込んできていることからと推測されます。

 

したがって、大きな参入障壁を築きシェアを奪っていかない限りは大きな成長は難しいのではないかと予想しています。

サブスクやリストラ等で利益を確保できたのは大きな一歩ではありますがこれは応急処置的なアクションに過ぎません。この程度では市場は反応しないのでは?と考えます。

 

ただし、なにかインパクトがある報道がでれば株価が大きく動くこともあります。ゴープロのような低位株は一時的な反応で株価は急騰する場面も少なくありません。

水辺さんがどのような考えで投資しているのかは不明ですが、個人的にはゴープロへの投資はなかなかハードルが高いのではないかと思います。

とはいえ株式投資の世界では常軌を逸した行動が吉とでてもなんら不思議ではありません。今後のゴープロ株に要注目です。

 

※投資は自己責任でお願いします。

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