【RIDE】虚偽注文の可能性で株価暴落。車もホルダーも大炎上
どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。
私も保有する新興EVメーカー「ローズタウン・モーターズ(RIDE)」の予約注文が虚偽であったとされるショートレポートが提出され、株価は大暴落となりました。
このレポートを受けて株価は一時17%超下落。結局その日は-16.54%の$14.78で引けています。
さて今回は、RIDEに提出されたショートレポートの内容についてざっくりまとめていきたいと思います。
果たしてRIDEの運命は如何に? 私の考察も含めて書いていきます。
RIDE「偽の注文」で大暴落
投資調査会社Hindenburg Researchのショートレポートの内容を掻い摘むと以下のような感じです。
RIDEに関するショートレポート
- RIDEは収益も販売可能な製品もない電気自動車SPACであり、投資家へアピールするため実際の生産能力を盛っている。
- 同社はEVトラックのニーズをアピールするため10万件の予約注文を発表していたが、注文のほとんどが架空のものであり、資金調達のための小道具に過ぎない。
- 最近ではE Squared Energyから14,000台の注文を発表していた。これは7億3,500万ドル(約800億円)の売上に相当する。但し、E Squared Energyはテキサス州の小さな住宅アパートを拠点としている。(ペーパーカンパニー)
- 他の1,000台の注文(5,250万ドル)に至っても、バーチャルオフィスで運営されている2人のスタートアップからのもので、実際に車両を注文していないことをオーナーが認めた。事前注文は単なるマーケティングであると主張。
- 2021年9月に車両販売を予定してるが、寒冷時試験、耐久性試験、連邦自動車安全規格(FMVSS)試験など、必要な試験や検証を完了していない。
- 生産に移行するには恐らく3~4年必要である。
- 2021年1月に行った走行テストで車両が炎上している。警察のレポートも存在する。
2021年3月12日公開「The Lordstown Motors Mirage: Fake Orders, Undisclosed Production Hurdles, And A Prototype Inferno」より。
ヒンデンブルクリサーチのショートレポートはこちらから読むことができます。
めちゃくちゃざっくり言うと、予約注文は架空のものでありEVトラックの開発も大幅に遅れていて販売できるレベルではない、ということですね。
これはあくまでも想定ですが、車の完成を急ぐべく架空注文計上で資金調達、その資金で開発スピードを高めて製品化に急いだのではないかと考えます。
このストーリーは十分に描けるでしょう。
2020年9月という自身が設定した期限が迫っているがゆえ、切羽詰まってしまったんですかね。
路上テストでRIDE on Fire
路上走行テストでは走行10分で車両が炎上したようです。
暴落騒ぎでプチ炎上したRIDEですが本当に燃えています。
ファーミントンヒルズ消防署からのドライブレコーダーの映像
内部テストを「クリア」したとされる車両の燃えた亡骸
RIDEからの反論は3/17の予定
RIDEからの反論は決算発表がされる予定の3/17にあるのではないかと予想されています。
何れにせよ、詳細かつ信用に足る説明がなければ株価は回復しないでしょう。
米EVメーカーのニコラ(NKLA)も虚偽疑惑(ハリボテの車を下り坂で走らせていた)が浮上し、大暴落を喫していますが未だには株価は回復していません。
RIDEでも同様なことが起こると推測されます。
ニコラ(NKLA)長期チャート 出所:Google Finance
追記:その後ローズタウン・モーターズCEOからコメントがありました。
SPAC(特別買収目的会社)はこうしたリスクを考慮するべき
SPACについてはここでは説明しませんが、簡単にいうとSPACとは「何も事業はないけど上場します。お金を下さい。それから企業を買収します」というモデルです。
RIDEもこのSPACを利用して上場しています。言ってみれば市場への裏口入場です。
SPACでの上場は本来行うはず監査等をすっ飛ばして上場している訳です。
ですから、こういう不正会計等のリスクは考慮して投資に当たるべきであると思います。
保有するRIDE株をどうするか?
先日記事にしていますが、私はRIDEの株式を120株@23ドルで保有しています。(記事後に更に買い増してる涙)
ショートレポートが発表された時点で狼狽売りはしていません。一旦落ち着いて状況を整理してから売買の判断をするべきだと思っているからです。
うーん、さてこの株をどうするか・・・。
結論、損切します。
ショートレポートの信憑性は結構高いんじゃないですかね。なんとなくです。詳しくは知りません。
現状、プレマーケットでは一旦反発してはいるものの、先日のイーハンやハリボテ車のニコラと同じ運命を辿る可能性が高いと思っています。
先行きはかなり怪しいです。短期的には昨夜が底で来週はたぶん少しリバウンドすると思いますが、その後はダラダラ下げるリスクがありそうです。
こうした新興銘柄はやはりハイリスク・ハイリターン。改めて思い知らされました。今回の損失は高い勉強代となりました。
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