【T】AT&Tついに減配発表。47%の大減配

どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。

私も保有する米国大手通信企業の「AT&T(NYSE:T)」の減配が発表されました。

1株当りの配当$2.08→$1.11へ、▲47%の大幅削減となりました。
配当利回りは4.5%(2022/2/2終値)まで低下です。これでも十分高配当と言えますけどね。

 

減配の発表を受けて株価は一時5%下落。
ただ以前からスピンオフによる減配は示唆されていたため、そこまで大きな下落にはならなかった模様です。

尚、スピンオフ及び減配の可能性についての記事はこちらをご覧ください。

AT&Tの今後のストーリー

さて、このスピンオフ+減配の発表で株価は右肩下がりを続けてきたAT&Tですが、我々投資家目線からするとプラスに働くのでしょうか。

どのようなストーリーとなるのか考えてみたいと思います。

スピンオフ発表で長く下落基調が続く。 AT&T(T)日足チャート 出所:finviz

 

まずAT&Tのスピンオフでワーナーメディアとディスカバリーが統合され新会社が設立される訳ですが、スピンオフ完了後にはAT&Tの株主はこの新会社の株式を取得することとなります。

 

割合としては新会社の71%/29%の保有比率となります。

これをもっと分かりやすく言うと、AT&Tの株式の4株ごとに新会社の株式を1株割り当てられるということです。

ちなみに私はちょうど100株保有していますので、25株の新会社の株式が割り当てられます。

スピンオフで割り当てられる株式

ディスカバリー(NASDAQ:DISCA)の株価は$27.69です。(2022/2/2終値)

これを先程の保有比率71%/29%をベースに、計算しやすくするため転換率を0.25とすると、$27.69✕0.25で約$6.9の株式を得ることとなります。

つまり、私の場合は1株当り$6.9の株式を25株付与されるという訳ですね。
もちろんこれは現時点での計算であり、実際にスピンオフされた時にどうなるかは分かりません。

 

ただ、スピンオフされるとAT&Tの企業価値が下がる訳ですから、株価も自ずと下落します。

先程の転換率で計算すると、スピンオフ後にAT&Tの株価は約$17.6まで下落することが予想されます。($24.54-$6.9)

結局のところ、スピンオフ後に両者の株価が上がらない限りは保有株式評価額はトータルでは変わらないという訳ですね。

 

また、AT&Tの将来の株価から配当利回りを算出すると約6.3%となり、高配当の格は維持されるということになります。

選択と集中で企業価値の見直しはあるか

さて、AT&Tの通信事業とメディア事業の分社化により両者の株価はどのようになっていくのでしょうか。

これは誰にも分かりません。

とはいえ、AT&Tの通信事業への集中により企業価値の見直しがされるのではないかと思っています。

 

直近の決算(2021年10-12月期(第4四半期))ではアナリスト予想を上回る数字を出しており業績は悪くはありません。
更に5Gの拡大も行われますから、今後も安定した業績は維持できるでしょう。

出所:strainer

売上高は堅調に増加している一方で、利益率が低下しています。選択と集中で利益率の改善が行われれば良いと思っています。

 

一方でメディアの新会社については正直あまり期待していません。

新会社は企業価値1,320億ドルで、Disneyに次ぐ業界第二位の規模の企業になるようですが、Netflixに代表されるようなストリーミングでは遅れを大きくとっています。

そのため、これから挽回できるかといったら難しいかも知れませんね。

新会社の株式は一般口座へ

最後になりますが、AT&Tからスピンオフされた新会社の株式は一般口座へ移されます。

一般口座で利益を確定させた場合は確定申告が必要となりますのでご注意ください。確定申告については各々調べてみてください。

この処理が面倒な人はスピンオフされる前に早々と売却してしまっているようですね。

 

ちなみに私は未だにホールドを続けています。

 

 

※投資は自己責任でお願いいたします。

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