【米国指数】S&P500とS&P100を比較してみる

2021年7月20日

どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。

今回は、世界最強のインデックスと言われる「S&P500指数」と、そのサブ的指数である「S&P100指数」の比較をしてみたいと思います。

 

S&P100指数は一般にS&P500指数の中から、規模が大きく安定している企業(時価総額上位100社)から構成されています。

このことから、S&P500を構成する銘柄から更に局所的に絞った指数と言えるでしょう。

果たして広く分散した方が良いのか、またもや集中投資した方が良いのか、両者指数の比較から見えてくるものがありました。

S&P500 vs S&P100

パフォーマンス比較

初っ端から結果を見ていきましょう。果たしてどのような結果になるでしょうか。

尚、以下すべてのデータは両者指数のETFである「VOO(S&P500)」と「OEF(S&P100)」から抽出したものです。

1年リターン

3年リターン

5年リターン

10年リターン

それぞれ下表にまとめます。

1年リターン 3年リターン 5年リターン 10年リターン
S&P100 34.26% 18.90% 17.76% 15.18%
S&P500 34.11% 17.08% 16.71% 14.68%

なんと、10年リターンまですべてS&P500をS&P100がアウトパフォームした結果となりました。

ここまで見ると、S&P100に投資した方が良いじゃん、って思うかもしれませんがちょっと待ってください。

両者指数をもう少し掘り下げてみましょう。

S&P500指数構成銘柄

上グラフはS&P500指数を構成する銘柄群です。

およそ1/4程度がGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)で構成されていることが分かります。

S&P100指数構成銘柄

一方で、S&P100はというと・・・

上グラフをじっくり見ていただければ分かる通り、およそ1/3程度がGAFAMで占められています。

そうなんです。時価総額100社にしぼったことで、必然的に時価総額の高いGAFAMの割合が上がってしまっているのです。

したがって、ここ10年のGAFAMのパフォーマンスは驚異的でしたから、その高パフォーマンスに指数が押し上げられているということです。

 

ちなみに構成銘柄上位10社も見てみましょう。

銘柄 S&P100 S&P500
Apple Inc. 9.11% 5.89%
Microsoft Corporation 8.40% 5.59%
Amazon.com Inc. 6.41% 4.04%
Facebook, Inc. Class A 3.40% 2.28%
Alphabet Inc. Class A 3.07% 2.01%
Alphabet Inc. Class C 2.99% 1.96%
Berkshire Hathaway Inc. Class B 2.13% 1.44%
Tesla Inc. 2.12% 1.44%
NVIDIA Corporation 2.05% 1.37%
JPMorgan Chase & Co. 1.92% 1.29%

見て分かる通り、上位採用銘柄に行くほど構成割合が上昇しています。

ですから、S&P100はS&P500と比較して上位採用銘柄のパフォーマンスに左右されやすいと言えます。

セクター比較

採用セクター別でも見てみましょう。

S&P100はS&P500と比較して情報通信セクターの割合が高いことが分かると思います。

ここ近年で、情報通信セクターは高パフォーマンスでしたから、指数もその煽りを受けています。

まとめ

上記まとめますとこのような感じです。

  • S&P100は直近10年はS&P500をアウトパフォームした。
  • S&P100はS&P500と比較して情報通信セクターの割合が高い。
  • 分散投資という側面では多少の不安が残るか。

最終的にはどちらを選ぶのかお好みになるかと思いますが、S&P100はS&P500と比較して超大型株で多く構成されています。

逆に言えば、比較的小さい株の成長の恩恵を受けにくい指数と言ってもいいと思います。無論、S&P500と比較して銘柄分散はされていません。

とはいえ、S&P500採用銘柄はほとんど超大型と言ってもいい銘柄ですから、あまり大差ないのかもしれませんが。

 

ちなみに、経費率はVOO(0.03%)、OEF(0.20%)ですから経費率の観点からはVOO一択ですね。

結局のところ、経費率を含めるとあまり変わらないかもしれません。むしろVOOの方が良好か?

 

いずれにせよ、ある程度集中投資した方がパフォーマンスが上がることが分かりました。

なにかのご参考になれば幸いです。

 

※投資は自己責任でお願いします。

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