【WiMi】次世代AR企業 WiMiホログラム・クラウド新規購入(米国株)
どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。
WiMiホログラム・クラウド(以下WiMi)を新規購入しました。と言ってもお遊び程度の金額ですが。
WiMiはAR(拡張現実)を軸にビジネスを展開する企業です。
調べてみるとなかなか面白そうな企業です。
以下、WiMiについて少し紐解いていきます。
目次
WiMiホログラム・クラウド
基本情報
社名 | WiMiホログラム・クラウド (英文社名:WiMi Hologram Cloud inc.) |
概要 | WiMiホログラム・クラウドは中国のソフトウェア企業。AR(拡張現実)ベースのホログラフィックAIクラウドサービスに焦点を当て、ソフトウェア開発からオペレーションまでのワンストップサービスを提供する統合プラットフォームを展開。広告、エンターテインメント、教育、5G通信などの分野のホログラフィックアプリケーションを開発する。本社所在地は北京市。 |
本社所在地 | No. 6, Xiaozhuang, #101A Chaoyang District Beijing, CHN(中国 北京) |
設立年月日 | 2018年8月 |
従業員数 | 147人(2021年1月現在) |
業種 | IT・通信 |
上場市場 | NASDAQ(ティッカー:WIMI) |
上場年月日 | 2020年4月 |
時価総額 | $482.75M(2021年1月21日時点) |
参照元:Yahoo! Finance
まずはWiMiの基本情報です。
概要にもある通り、本社は北京の中国企業です。もうこの時点で不安要素ありですね。
設立年月日は2018年8月とまだまだ出来たばかりの会社です。
設立後わずか1年8ヶ月で米国NASDAQに上場しています。
従業員数は147人と小規模です。ただ上場時は122人でしたので、その頃から20%も人員が増加しており、業務量も増加しているのではないかと推測します。
AR(拡張現実)とは
WiMiは先に述べている通り、AR技術をビジネスとしている企業です。
今更ARをイメージできない人はいないと思いますが、ARについて簡単に解説していきます。
ARとはAugmented Realityの略で、日本語で”拡張現実”を意味します。
似たような技術でVRやMRがありますが、下の図で言うと真ん中のARです。
このARをわかりやすく例えるとすると、一時期流行りに流行ったポケモンGoがいいですね。
現実世界をスマホのカメラ越しで映してみるとポケモンが現れます。
まさに言葉そのままに現実を拡張しているという訳。
このAR技術ですがただ単に3Dモデルを投影している訳ではなく、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)という技術で、カメラで撮影された情報と、スマートフォン端末の中にある加速度センサーやジャイロセンサーを使って、立体的に空間を認識しスマートフォン端末がどの位置にいるのかを把握しているのです。
ですから、よりリアリティが帯びた拡張された現実を実現できるという訳です。
WiMiのAR技術
WiMiが得意としているAR技術は主に以下2つです。
- ホログラフィックAR広告サービス
- ホログラフィック3D顔認識技術
出所:WiMi Hologram Cloud
ホログラフィックの撮影から対象の認識・キャプチャ技術、拡張現実へのオートイメージング技術など、ARにおける技術を一貫して保有しています。
また、よく分かりませんが、ユニット当たりのキャプチャされる画像データのブロック数がマーケット平均と比較して11倍高いようです。
これが他社と比較してWiMiの強みのようですね。
実際にもWiMiはAR市場を牽引している存在です。
売上高、コンテンツ数、クライアント数、ソフトウェア著作権、特許の数に置いて全て業界No.1です。
まさにAR界のパイオニアという存在と言えます。
WiMiはAR広告サービスを展開
WiMiの主なサービスは先に述べたAR技術を利用したAR広告サービスです。
これは、WiMiのAR技術を使ってオンライン動画や映画などにAR広告を埋め込むものです。
この広告コンテンツは2019年1月~3月末の間で23億ビューを記録しており、中国国内では目覚ましい成長を遂げているようです。
WiMiの売上の約8割がこのAR広告サービスとなっています。
出所:WiMi Hologram Cloud
ARエンターテインメントサービスも展開
WiMiはAR広告事業の他にARエンターテインメントサービスも展開しています。
売上の約2割がこちらのエンターテインメントサービスです。
WiMiは中国最大のホログラフィックARプラットフォームを運営しており、ARコンテンツ及びソフトウェアを販売しています。
イメージとしては、FANZAのVRのようなイメージでしょうか?例えが分かりやすいですね。(エ口があるかは知りません。)
出所:WiMi Hologram Cloud
ARの市場規模は拡大傾向
出所:IDC Japan
IT専門調査会社のIDC Japanの資料によると、AR/VRともに市場は拡大傾向にあるようです。
2023年には17兆円を超える予測です。
とはいえ、現在のARの世界シェアは55%が中国となっています。
市場を牽引しているのは中国であり、中国依存からの脱却は簡単ではなさそうです。
WiMiの業績
収益推移
売上高については年々右肩上がりとなっています。
広告事業が伸びている一方でエンターテインメント事業はあまり芳しくありません。
広告事業に依存傾向があります。このあたり不安要素の一つですね。
利益推移
粗利益の推移です。
しっかりと利益を出している点は評価できます。
また、利益も増加傾向にありますから、今後も高い成長を期待できると思われます。
WiMi株価推移
WiMi チャート 出所:finviz
株価推移です。上場後株価は下落傾向が続きました。
4ドル台で消えかかっていた株価が2020年7月頃に大暴騰しています。これはアリババのジャック・マーがARを使ってプレゼンしたため。
話題のみで株価が暴騰しました。綺麗なイナゴ柱が出来上がっています。
その後株価は下落し、6ドル台で推移しています。
IPO公募価格が5.50ドルですから、この付近が居心地のいい株価なのでしょう。
不安要素
WiMiの不安要素としては以下が挙げられます。
- AR市場拡大に懐疑的
- 広告事業への依存傾向
- 政治的不安
これは個人的な意見ですが、AR市場の拡大予想があるとはいえAR広告が伸びる点については懐疑的な一面があります。
ARを利用するには現時点ではスマートフォン等のデバイスへ専用アプリをインストールする必要があり、その時点でユーザーからは嫌遠され気味になるのではないかと思っています。
スマートグラスやHUDなどが日常に馴染めば変わってくるでしょうが、その未来はまだまだ先になるのではないかと考えています。
また、広告事業への依存傾向が高いのも不安要素の一つです。広告事業は不景気時には不安定になりがちですから、WiMiはコンテンツを充実させるなどして、エンターテインメント事業の柱を太くしていく必要があるのではないかと思います。
更に言えば中国企業ですからもちろんのこと政治的不安が大きくあります。正直これが一番の不安要素といって過言ではないでしょう。
追記:WiMiの懸念点について記事にしました↓
WiMiは個人的には総じて非常に面白い企業だと思います。
高い利益を出していますし、CFも安定しています。
お遊び程度の投資額ですが、この投資に対して博打的な一面はありません。期待できる企業だと思っています。
※投資は自己責任でお願いします。
Enjoy!! your investment Life!!
世界を変える技術。↓これなかなか面白かったです。
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