【HII】ハンティントン・インガルス・インダストリーズが3.5%の増配を発表

2021年11月10日

どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。

米造船企業のハンティントン・インガルス・インダストリーズ(NYSE:HII)の増配が発表されました。

従来の四半期配当$1.14→$1.18へ3.5%の増配となりました。

アメリカ空軍の原子力空母を製造する唯一の企業

HIIが建造した最新鋭の原子力空母「ジェラルド・R・フォード」 出所:Wikipedia

ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)は米国の造船会社で、アメリカ空軍向けの原子力空母を製造できる造船所を保有する唯一の企業となっています。

上の写真の原子力空母を製造したニューポート・ニューズ造船所はアメリカ最大の民間造船所で、それをHIIが保有しています。

アメリカ空軍が保有する艦艇のうち、HIIが製造したものは約7割にも及びます。

 

また米フォーチュン誌が発行するリストの一つである、全米上位500社がその総収入に基づきランキングされる「フォーチュン500」にもその名を連ねています。

ニューポート・ニューズ造船所 出所:Daily Press

HII配当履歴

年度 配当($) 増配率
2013FY 0.4
2014FY 0.8 100.0%
2015FY 1.6 100.0%
2016FY 2.0 25.0%
2017FY 2.4 20.0%
2018FY 2.88 20.0%
2019FY 3.44 19.4%
2020FY 4.12 19.8%
2021FY 4.56 10.7%
2022FY 4.72 3.5%

HIIの配当履歴です。

ご覧の通り、これまでは二桁増配で高い増配率を維持してきましたが直近になって増配率が頭打ちになっています。

2013年から配当は8年で10倍以上にまで増加しましたが、ここ最近の増加はそこまでではありません。

配当と配当性向

年度 配当($) 配当性向
2013FY 0.4 11%
2014FY 0.8 13%
2015FY 1.6 23%
2016FY 2.0 23%
2017FY 2.4 19%
2018FY 2.88 19%
2019FY 3.44 25%
2020FY 4.12 298%
2021FY 4.56 28%

配当性向は上昇してきていますが30%以下ですので問題のない水準です。

とはいえ製造業でありますから、これ以上の配当性向上昇は避けたいところです。

配当性向の上昇に伴い増配率の低下が生じているものと推測します。

株価推移

finviz dynamic chart for  HII

ハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)リアルタイムチャート 出所:finviz

株価チャートです。

直近ではコロナショック前につけた270ドルを超えられていないのが現状です。

コロナショックで大きく下落しましたが、ここ最近は200ドル前後で推移しています。

まとめ

  • ハンティントン・インガルス・インダストリーズは米国で原子力空母を製造する唯一の企業
  • 政府お抱えの軍需企業であり需要は比較的安定か
  • 配当性向の上昇により増配は頭打ち気味

私自身、コロナショック時にこの銘柄を購入しておりなかなかのリターンを生んでくれています。

こうした唯一の企業かつ軍需産業でありますから割と安心して保有できる銘柄なのかなと思っています。

同業種のロッキード・マーティン(NYSE:LMT)なんかも面白そうではありますよね。
今はバリエーションが高くて手が出せませんが、チャート的には200ドル以下は買いかもしれませんね。

 

以上、なにかご参考になれば幸いです。

 

※投資は自己責任でお願いします。

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