【米国株】注目の3Dプリンター関連銘柄を調べてみる

2021年6月5日

どうもメーカー営業マン(@makereigyouman)です。

今回は注目の3Dプリンター関連銘柄を少し調べてみたいと思います。

超絶ざっくりと取り上げるのみですので、詳細はご自身でお確かめください。

3Dシステムズ(NYSE:DDD)

まずは3D銘柄王道の3Dシステムズです。

3Dシステムズは産業用から民生用、金属材料から樹脂材料、ソフトウェアまで多岐に渡る製品ラインアップを有する世界最大級の3Dプリンター企業です。

3Dプリンター業界を牽引してきた世界的リーディングカンパニーと言えます。

1987年に設立者のChuck Hull(チャック・ハル)が世界に先駆けて光造形法を発明。その特許を取得し独自技術を搭載した3Dプリンターを世に発信し続けています。

3D Systems 金属3Dプリンター「DMP Flex 350」

用途に応じて複数の3Dプリンターを製造・販売し、積層造形の受託事業も展開しています。

M&Aで関連企業を買収することで特許を取得。
それにより他社の参入障壁を高めてきましたが、2010年に3Dプリンターの基本特許が無効になり、昨今では他社との競争が激しくなりつつあるようです。

DDD株価推移

finviz dynamic chart for  DDD

 

DDD リアルタイムチャート 出所:finviz

リアルタイムチャートです。

2021年2月10日に1株あたり$56.5の過去最高値を記録しました。株価はそこから下落を続けています。

3D Systemsは2月2日に以下発表を行っており、更に米国小型株が軒並み上昇したこともあり、株価は上昇となったようです。

DDD 2月2日の発表

  • 金属材料、樹脂材料の製造能力の拡張
  • 材料開発研究所の拡張
  • 材料生産および品質ラボ用に 100,000 平方フィートの追加
  • 今後5年間でサウスカロライナで50以上の新しい雇用を創出

出典:3D Systems がサウスカロライナ州での拡張計画を発表

 

2020年度の売上高は5億5,720万ドルで、新型コロナウイルスの影響で昨対比では11%の減少となりました。

2020年度の純損失は▲1.49億ドルで、設備投資や研究開発費を投じたことにより昨対比+215%と大きく拡大しているのが現状です。

 

2021年第1四半期決算では、EPS予想$0.02に対し$0.17、売上高予想$136Mに対し$146Mと好調な滑り出しとなっています。

ボクセルジェット(NASDAQ:VJET)

Voxeljet(ボクセルジェット)はドイツの3Dプリンターメーカーです。

航空宇宙、自動車、エンジニアリング、建築、科学、医学、芸術、映画、エンターテインメントなど様々な分野への参入を目指しています。

同社はボクセルジェット・システムズとボクセルジェット・サービシズの大きく2つの分野に分けられます。

要は3Dプリンターシステムの販売と3D受託事業の2つのビジネスを行っているということですね。

 

ボクセルジェット・システムズは「VX200」、「VX500」、「VXC800」、「VX1000」、「VX4000」という5つの3Dプリンターを開発・製造・販売しています。

ボクセルジェット VXC800

一方、ボクセルジェット・サービシズ事業は鋳造用金型と3Dモデルのオンデマンド製造による3Dプリント・サービスセンターを運営しています。

VJET株価推移

finviz dynamic chart for  VJET

 

VJET リアルタイムチャート 出所:finviz

VJETは2013年にIPO(新規株式公開)されました。ちょうど3Dプリンターブームのときですね。

IPOされたときは期待から大きく買われましたが、その後の株価は長期的に下落トレンドとなっています。

出所:会社員を辞められる米国株投資家

売上高が鈍化している一方で、利益(損失)は拡大傾向となっています。

競争激化が業績に顕著に現れていることが分かると思います。

ただし、20年の受注残が多く残っており、21年には短期的な反発が起こるかもしてません。そういった意味では要注目です。

ストラタシス(NASDAQ:SSYS)

Stratasys(ストラタシス)は米国ミネソタ州エデンプレーリーに本拠を構える3Dプリンターメーカーです。

1989年に設立された同社は3次元造形機/3Dプリンタ全体で約40%、3Dプリンタ単独では約50%のシェアを握っていると言われています。

日本法人に「ストラタシス・ジャパン」が存在します。

 

3Dプリンターはエントリーモデルから高級モデルまで幅広いラインナップを揃えています。

Stratasys デスクトップ3Dプリンター「F120」

また2021年1月にStratasysは3DプリンターメーカーのOriginの買収完了を発表しています。

Originの3Dプリンター「Origin One」はProgrammable PhotoPolymerization を使用して、光、熱、力などの変数を正確に制御し、高い精度で部品を製造することができます。

出典:StratasysがOriginの買収を完了

SSYS株価推移

finviz dynamic chart for  SSYS

SSYS リアルタイムチャート 出所:finviz

こちらも2021年初頭の小型株上昇の勢いに乗って高値を付けています。

ただその後は下落傾向となっています。3D関連銘柄はどこも似た動きをしていますね。

 

2020年度の売上高は520.8万ドルで、営業利益は▲455.9万ドルで昨対比では大きくマイナスとなっています。

ただし、2020年度はOriginの買収費用も含まれています。

2021年度第1四半期はEPS予想$▲0.06に対し結果$▲0.06、売上高は予想$132.3Mに対し結果$134.2Mとなっています。

3DプリンターETF「PRNT」もあり

3Dプリンター関連銘柄に一括投資できるETF「PRNT」もあったりします。

3Dプリンター業界はM&Aに積極的であり、いずれは少数の企業に集約されていく運命であると思いますので、こうしたETFへの投資が正直無難かもしれません。

finviz dynamic chart for  PRNT

PRNT リアルタイムチャート 出所:Finviz

PRNTについては別記事にて詳しく掘り下げていきたいと思います。

 

現在、手加工で作られている製品はいずれは3Dプリンター製造に置き換わっていくものと推測します。

非常に夢のある技術であると思いますが、企業は激しい競争に巻き込まれているのが現状ですから、投資対象に含めるかは微妙なラインかもしれません。

 

※投資は自己責任でお願いします。

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